能装束 のうしょうぞく
| 員数 | 4領 |
|---|---|
| 地域 | 伊都地域 |
| 所在地 | 伊都郡九度山町上古沢(和歌山県立博物館寄託) |
| 時代 | 桃山 |
| 指定年月日 | 平成17年6月9日指定 |
| 指定等区分 | 国指定 |
| 種類 | ⼯芸品 |
| 所有者 | 宗教法人古澤嚴島神社(小沢厳島神社) |
解説
慶長15年(1610)の「道具の日記」に記されている能装束の資料である。狩衣は文様を刺繍で表した繍狩衣で、遺例は本作品を含め僅かに3件がしられているのみである。刺繍は桃山時代に流行した糸を生地の表面のみに渡す渡し繍(わたしぬい)の技法によっており、長く浮いた糸がふっくらと柔らかい雰囲気を作り出し、尾長鳥や唐花などの文様は大胆に色糸を使い分けて見事に表現されている。狩衣は生地の傷みが多いものの刺繍は良好に残されており、桃山時代以前に遡る遺例が極めて少ない長絹と法被とともに、製作年を知ることができる貴重な資料である。