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久保田家住宅 くぼたけじゅうたく

久保田家住宅1
員数 4棟
構成要素 主屋(おもや)、新座敷(しんざしき)、長屋門(ながやもん)、塀
地域 日高地域
所在地 御坊市湯川町小松原165
時代 江戸時代後期~末期、大正前期
指定年月日 令和3年6月24日登録
指定等区分 国登録
文化財分類 有形文化財(建造物)
所有者 個人

解説

熊野街道沿いに所在する、かつて小松原宿の脇本陣や庄屋を務めた久保田家の住宅である。脇本陣として使用された離座敷は現存しないものの、広大な屋敷地には近世の主屋や長屋門のほか近代の新座敷や塀が残る。
主屋は、文化5年(1808年)に建設され、平屋建、入母屋造、瓦葺で、敷地中央に南面して建つ。大屋根を庇まで葺き下ろした低い軒の重厚な外観である。建設時の普請帳(御坊市指定文化財)が残る点も貴重である。
新座敷は、大正前期に建設され、平屋建、入母屋造、瓦葺で、主屋北側に廊下で接続する。上の間に床の間、棚、付書院を備え、良材を駆使した上質な座敷で、色ガラスを使用した明障子や、亀甲模様に仕上げた軒下の土間などが特徴的である。
長屋門は、敷地南の小道に面して建つ門である。江戸時代末期の建設と見られ、平屋建、切妻造、瓦葺で、西側に門構え、東側に蔵を設ける。
塀は、敷地の南西二辺を囲む鉄筋コンクリート造の洋風意匠になり、新座敷と同時期の建設と見られる。長屋門と共に街道沿いの屋敷構えを整えている。