なかがわ（旧中川家住宅） なかがわ（きゅうなかがわけじゅうたく）
| 員数 | 3棟 |
|---|---|
| 構成要素 | 主屋（しゅおく）、東蔵（ひがしぐら）、西蔵（にしぐら） |
| 地域 | 日高地域 |
| 所在地 | 御坊市御坊106 |
| 時代 | 昭和前期 |
| 指定年月日 | 平成27年11月17日登録 |
| 指定等区分 | 国登録 |
| 文化財分類 | 有形文化財（建造物） |
| 所有者 | 社会福祉法人和歌山県福祉事業団 |
解説
御坊市中心部にある本願寺日高別院の北およそ100メートルに位置する。山林業を営む中川家の居宅として、昭和前期に建設された。棟札により昭和12年（1937年）の上棟が知られる。
主屋は木造、平屋建一部2階建、屋根は瓦葺とし、通りから60センチほど石垣を積んだ上に建つ。入母屋屋根を組み合わせ、さらに庇（ひさし）を巡らせ、重厚で風格ある外観とする。町家の形式とは異なり、表通りから少し入った中央部に玄関を設け、表側に店と洋風応接室、中庭を挟んだ庭園側に座敷などを配置する。座敷下手に畳廊下を挟んで台所や風呂、便所を置き、機能的な平面構成とする。良材を使用し、意匠的にも優れ、建築当初の姿をよく残している点も重要である。
東蔵と西蔵を含め、昭和前期の優れた近代和風住宅として貴重であり、御坊の歴史的景観に大きく寄与するものである。
