一瀬王子跡 いちのせおうじあと
地域 | 西牟婁地域 |
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所在地 | 西牟婁郡上富田町市ノ瀬字小山 |
指定年月日 | 昭和33年4月1日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 個人 |
解説
藤原定家の『熊野御幸記(くまのごこうき)』にその名が記されているので、建仁元年(1201年)頃には存在したことになる。しかし、それより約100年前の『中右記』には石田(いわた)から滝尻(たきじり)までの間に石田川(現在の富田川)を19度も渡ったと記しているだけで、一瀬王子や鮎川(あゆかわ)王子の所在は記されていない。天仁年間(1108年~1110年)頃にはまだ成立していなかったのであろう。