磨崖名号碑(伝一遍上人名号石) まがいみょうごうひ(でんいっぺんしょうにんみょうごういし)
地域 | 西牟婁地域 |
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所在地 | 田辺市本宮町湯峯 |
指定年月日 | 昭和42年4月14日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 湯峯自治会 |
解説
湯の峯の東光寺(とうこうじ)の北方、県道に面した左側の山手に、巨大な岩盤の平滑面を使って梵字(ぼんじ)・名号(みょうごう)を大書した碑石がある。これが磨崖名号碑として知られる史跡で、高さは2.8メートル、幅2.4メートルの規模である。月輪(がちりん)中に阿弥陀三尊(あみださんぞん)の梵字、その下に蓮台(れんだい)に載る六字名号が薬研彫(やげんぼり)されている。一遍上人の瓜書(つめがき)の遺跡とされているが、断定することはできないものの、梵字の書体から見て鎌倉時代のものと考えられる。