御坊祭 ごぼうまつり
| 地域 | 日高地域 |
|---|---|
| 所在地 | 御坊市薗 |
| 指定年月日 | 令和8年3月18日指定 |
| 指定等区分 | 県指定 |
| 分類 | 無形⺠俗⽂化財 |
| 所有者 | 御坊祭保存会 |
解説
御坊祭は、御坊市薗(その)に鎮座する小竹八幡神社(しのはちまんじんじゃ)の祭礼である。現在は、毎年10 月4日・5日に行われる。
日高川下流域に所在する小竹八幡神社の氏子(うじこ)は、江戸時代に日高廻船の拠点であった薗浦(そのうら)、濱之瀬(はまのせ)及び御坊寺内町を中心として、明治政府の神社合祀政策により編入した周辺地域を含む広範囲に及ぶ。
御坊祭は、祭礼に参加する主だった氏子が「奴(やっこ)」と称する役柄に扮し、10組の氏子組ごとに幟差(のぼりさ)し、戯瓢踊(けほんおどり)・奴踊(やっこおどり)・雀踊(すずめおどり)などの祭礼踊り、獅子屋台、四(よ)つ太鼓(だいこ)等の多彩な芸能や屋台を奉納することを特色とする。御坊祭の始まりは不詳だが、江戸時代前期から後期にかけて上方や瀬戸内沿岸で流行した用具、芸能、屋台等を次第に採り入れた結果、特色ある現在の祭礼様式が整えられたと考えられる。
10月4日は、小竹八幡神社境内で御坊町を除く氏子9組が芸能や屋台を宵宮(よみや)の行事として奉納する。一方、御坊町は寺内町の中核である本願寺日高別院で独自の祭礼を行う。10月5日は、小竹八幡神社から神輿を出御し、美浜町田井(たい)の御旅所へ向かう。途中の煙樹ヶ浜(えんじゅがはま)で潮かけ行事を行い、御旅所での神事の後、神輿は神社へ還幸する。同日午後に同社境内で各組が芸能や屋台を奉納し、一連の本祭(ほんさい)行事が深夜まで続く。
御坊市を中心とする日高地域には同種様式の祭礼が複数存在するが、御坊祭はその中で最大規模を有する。また、御坊祭にみられる用具、芸能、屋台、四つ太鼓等や行事次第、氏子組の組織は、地域の歴史、生業、信仰生活と密接な関連性が認められる。