木造熊野十二所権現古神像 もくぞうくまのじゅうにしょごんげんこしんぞう
| 員数 | 15躯 |
|---|---|
| 地域 | 東牟婁地域 |
| 所在地 | 東牟婁郡那智勝浦町那智山 |
| 時代 | 桃山 |
| 指定年月日 | 平成20年6月24日指定 |
| 指定等区分 | 県指定 |
| 種類 | 彫刻 |
| 所有者 | 宗教法人熊野那智大社 |
解説
かつて熊野那智大社に奉安されていた15躯からなる古神像群で、法量、作風、素材が共通し、一具の熊野十二所権現神像として造像されたものである。像高40㎝ほどの男神坐像14躯と童子形神立像1躯からなり、男神坐像はほぼ共通する束帯に表される。すべて楠材を用い、体部は膝前も含めて大略を一材とし、伝統的な神像の造像方法に則っている。平明な立体表現による一種人形的で親しみやすい作風を持ち、木肌を美しくあらわした清潔感ただよう造形に特徴がある。銘文から奈良の下御門仏師の手になることが明らかで、豊臣家による天正期の那智山復興に際して造像されたものと考えられる。熊野地方に唯一残る完具の十二所権現の神像として、また熊野信仰の歴史を具体的に知る歴史資料として貴重である。