旧制粉河高等女学校同窓会館(粉河高等学校同窓会館) きゅうせいこかわこうとうじょがっこうどうそうかいかん(こかわこうとうがっこうどうそうかいかん)
員数 | 2棟 |
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構成要素 | 洋館(ようかん)、和館(わかん) |
地域 | 那賀地域 |
所在地 | 紀の川市粉河4600 |
時代 | 昭和9年 |
指定年月日 | 令和5年8月7日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 和歌山県 |
解説
大正2年(1913年)創立の県立女学校で、同窓会館は開校20周年を記念して建設された。同窓会館は学校行事や同窓会の集いの場のほか、かつては生徒が1週間ほど泊まり込み、炊事や掃除等の実習を行う家庭実習寮としても使用された。
洋館は木造2階建で、切妻造、赤い洋瓦葺の大屋根を持つ。和館は平屋建、宝形造(ほうぎょうづくり)、スレート葺で、洋館の東に接続する。いずれも昭和9年(1934年)に建設され、縦長の上げ下げ窓が連続して並ぶ洋館と、和館が取り合う外観が特徴的である。洋館1階には応接間や食堂等があり、2階には三方に広縁が設けられた二間続きの和風の大広間がある。同窓会館は、令和4年(2022年)に耐震補強や屋根葺替、活用に向けた設備改修がなされ、また内装の一部が復元された。
紀の川を見下ろす高台に建つ赤い三角屋根の同窓会館は、現在に至るまで使用され続け、歴史ある伝統校の象徴の一つとして親しまれている。