寒川家住宅 そうがわけじゅうたく
員数 | 7棟 |
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構成要素 | 主屋(しゅおく)、離れ、土蔵(どぞう)、表門(おもてもん)、塀、小門(こもん)、石垣 |
地域 | 日高地域 |
所在地 | 日高郡日高川町寒川273 |
時代 | 江戸末期~昭和前期 |
指定年月日 | 平成25年12月24日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 個人 |
解説
寒川家は、6代目が鎌倉幕府からこの地の地頭職に任ぜられたと伝えられる旧家である。近隣の寒川神社の社家を代々務めてきた家柄でもある。
敷地は約350坪と広大で、主屋は入母屋造、茅葺(かやぶき)とし、建築面積は152平方メートル。内部は向かって右手を土間とし、左手の床上部は喰違四間取(くいちがいよつまどり)の形式とする。嘉永3年(1850年)の建築と伝えられ、江戸時代に遡る大規模農家の主屋として重要である。
主屋のほか、落ち着いた佇まいの離れ、風格ある表門、正面から白壁がよく望まれる土蔵など、江戸時代末期から昭和前期にかけて整えられた屋敷構え全体が、周辺環境とともに良好に維持されており、山間の農村景観に大きく寄与している。