名手八幡神社本殿 なてはちまんじんじゃほんでん
員数 | 3棟 |
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構成要素 | 丹生(にう)神社、八幡(はちまん)神社、天満(てんまん)神社 |
地域 | 那賀地域 |
所在地 | 紀の川市穴伏463 |
時代 | 江戸時代、明治時代 |
指定年月日 | 平成20年6月24日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 名手八幡神社 |
解説
紀の川中流域の北岸に位置し、旧名手庄11か村の産土神(うぶすながみ)。天正の兵火で焼失し、江戸時代に復興するも、明治にも火災に遭う。本殿は西から丹生、八幡、天満の3棟が並立し、いずれも一間社春日造(いっけんしゃかすがづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)で、規模もほぼ等しい。
このうち丹生神社は古く、17世紀中期の建立と考えられ、蟇股(かえるまた)や向拝(こうはい)、木鼻(きばな)の彫刻は発達した表現を見せるものの、隅木(すみぎ)を入れずに古式な形式を用い、正統的な手法でまとめられた優品である。他2棟は明治火災後の再建であるが、よく旧規に倣い、当地域に特徴的な並立社殿の形態を良好に残している。