熊野本宮大社旧社地(大斎原)(熊野三山) くまのほんぐうたいしゃきゅうしゃち(おおゆのはら)(くまのさんざん)
地域 | 西牟婁地域 |
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所在地 | 田辺市本宮町本宮 |
指定年月日 | 平成12年11月2日指定、平成14年12月19日分離・追加指定・名称変更 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 熊野本宮大社 |
解説
熊野本宮大社の現社地から参道を下り、国道168号を渡った熊野川のほとりにある。熊野川本流に支流の音無川(おとなしがわ)が合流する所に形成された中洲状の地で、杉木立に囲まれた中央部には、明治22年(1889年)の水害まで熊野十二所権現(くまのじゅうにしょごんげん)の神殿が横一列に建ち並んでいた近世の壮大な切石積み基壇が遺されている。平安時代の書物に熊野の神々がイチイの木の枝に3枚の月形として降臨したと記される「大湯原」に当たり、熊野権現への直接祈願を果たすため、全国から夥(おびただ)しい数の参詣者が訪れた聖地である。