近露の宝塔 ちかつゆのほうとう
員数 | 1基 |
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地域 | 西牟婁地域 |
所在地 | 田辺市中辺路町近露字津毛川 |
指定年月日 | 昭和33年4月1日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 近野振興会 |
管理団体 | 田辺市 |
解説
箸折(はしおり)峠の頂部に所在する高さ1.1メートルの宝篋印塔(ほうきょういんとう)である。現在、相輪(そうりん)が失われ、軟質の砂岩製であるため全体の風化が激しく、屋蓋は崩れ落ち、隅飾突起(すみかざりとっき)は折れ、塔身の梵字(ぼんじ)も磨滅している。正和4年(1315年)の造立銘があったといわれ、室町時代初期の様式を示している。『紀伊続風土記』には花山法皇の経塚と記されている。傍らに笠塔婆(かさとうば)の残欠と、有名な牛馬童子(ぎゅうばどうじ)像と役行者(えんのぎょうじゃ)の像が祀られている。