高原熊野神社本殿 たかはらくまのじんじゃほんでん
員数 | 1棟 |
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地域 | 西牟婁地域 |
所在地 | 田辺市中辺路町高原1120 |
時代 | 室町時代 |
指定年月日 | 昭和36年4月18日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 高原熊野神社 |
解説
熊野参詣道に面して所在し、熊野九十九王子社の一つといわれているが明らかでない。
本殿は一間社春日造(いっけんしゃかすがづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)で、一間四方の身舎(もや)を内外陣(ないげじん)に分け、背面を除く三方に縁(えん)を巡らせる。組物(くみもの)は桁から造り出した舟肘木(ふなひじき)とし、庇(ひさし)は連三斗組(つれみつどぐみ)で中備(なかぞなえ)に蟇股(かえるまた)を入れる。各部材は木太く古い形式を良く伝えているが、細部様式に新しさが見られる。建立年代は棟札にある天文13年(1544年)と考えられ、中世に遡る貴重な建造物である。