磯間岩陰遺跡 いそまいわかげいせき
地域 | 西牟婁地域 |
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所在地 | 田辺市湊 |
指定年月日 | 昭和54年12月18日指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 田辺市 |
解説
田辺湾最奥部の独立丘陵の海蝕洞窟(かいしょくどうくつ)に位置し、規模は間口23メートル、奥行5メートル、高さ5メートルである。5~6世紀頃は8基の竪穴式石室系の埋葬施設、7世紀は火葬墓5基と海亀の胸板甲羅(こうら)を蓋とした特殊な埋葬施設などの墓域の複合遺跡であるが、墳丘は築いていない。副葬品で特筆すべきは鹿角(ろっかく)製品が多いことで、刀装具や釣針、銛(もり)、鳴鏑(なりかぶら)等は優品である。
この遺跡は漁労者の集団墓地と考えられ、古墳時代における特異な墓制を知る上で貴重である。