戸谷新右衛門の墓地 とやしんえもんのぼち
地域 | 伊都地域 |
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所在地 | 橋本市南馬場 |
指定年月日 | 昭和35年3月12日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 個人 |
解説
戸谷新右衛門は貞享3年(1686年)に戸谷家に生まれて庄屋を継いだ。当時、高野山寺領の農村は、苛酷な年貢に苦しめられており、新右衛門は高野山に再三嘆願したが聞き入れられず、江戸幕府に越訴した。願いが叶い刑期を終え帰国した彼を、高野山側は捕らえ「生きながら石子詰(いしこづめ)」にした。新右衛門は37歳の短い生涯を終えたが、領内の農民は彼の徳を代々讃えてきた。現存する墓石は彼が江戸に出発する前に隠しておいたものと伝えられている。