用語集
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熊野御幸【くまのごこう】
上皇・法皇による熊野詣。平安時代中期・延喜7年(908年)の宇多法皇に始まり、鎌倉時代中期・弘安4年(1281年)の亀山上皇までの374年間にわたって行われた。
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熊野御幸記【くまのごこうき】
建仁元年(1201年)10月の後鳥羽上皇による熊野御幸に随行した藤原定家の旅行記。熊野詣に関する代表的な史料であり、原本(東京都中央区・三井記念美術館蔵)は国宝に指定されている。
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熊野三所権現【くまのさんしょごんげん】
熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)のそれぞれの主祭神の総称。
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熊野十二所権現【くまのじゅうにしょごんげん】
熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)に祀られる神々(熊野三所権現・五所王子・四所明神)の総称。
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熊野詣【くまのもうで】
平安時代以降、皇族・貴族から一般庶民に至るまでが、紀伊半島南部の熊野三山を参詣した巡礼行為。平安時代後期から鎌倉時代前期までの間は上皇や貴族の参詣が隆盛を極めたが、その後、その主体は武士や地方の名主層、その従者などに移り、中世後期になると庶民の参詣も爆発的に増加した。
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供物【くもつ】
神仏に供える物品。
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庫裏【くり】
寺院の台所。禅宗の大寺院などでは大規模な庫裏を設け、儀式などにおける食事を用意する。現在では住職の住居を指すことが多い。
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群集墳【ぐんしゅうふん】
一定の限られた地域において、小規模な古墳が密集して築かれた古墳群。
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合祀【ごうし】
複数の祭神を一緒に祀ること。また、ある神社の祭神を他の神社に移して一緒に祀ること。
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工廠【こうしょう】
軍直属の軍需工場。造兵廠(ぞうへいしょう)とも。日本には陸軍造兵廠と海軍工廠があった。