大前屋旅館 おおまえやりょかん
員数 | 1棟 |
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地域 | 東牟婁地域 |
所在地 | 新宮市三輪崎一丁目18-26 |
時代 | 明治36年 |
指定年月日 | 令和3年10月14日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 個人 |
解説
三輪崎漁港近くに所在する近代和風の旅館建築である。明治36年(1903年)に建てられ、平成元年(1989年)頃までは旅館を営み、その後は住宅として使用されてきた。古くは目抜き通りであった目前の通り沿いには、同じく登録有形文化財(建造物)である三輪崎青年会館が所在している。
建物は木造2階建、入母屋造、瓦葺で、北面して建つ。1階には出格子を構え、2階には出桁造の軒や高欄付きの連続する腰高窓を設けて旅館らしい開放的な造りとする。
内部は両階とも中廊下を設け、その南北に各部屋を並べる。2階にある7室の客室は、4畳半から8畳の和室とし、北側の通りや南側の海への眺望に配慮した造りとなっている。昭和48年(1973年)には内部が一部改修され、南側には居住部が増築されたが、建具や外観などは旧来の姿を残す。
三輪崎の主要通りに面した近代和風の旅館建築であるこの建物は、現在も地域に親しまれ、通り沿いの歴史的景観の形成に寄与している。