旧谷畑家住宅(こざがわ)主屋 きゅうたにはたけじゅうたく(こざがわ)おもや
員数 | 1棟 |
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地域 | 東牟婁地域 |
所在地 | 東牟婁郡串本町西向78-1 |
時代 | 昭和29年 |
指定年月日 | 令和3年6月24日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 社会福祉法人和歌山県福祉事業団 |
解説
古座川沿いに所在し、かつて当地で材木商を営んだ谷畑家の住宅として昭和29年(1954年)に建設された。平成29年(2017年)に社会福祉法人和歌山県福祉事業団が取得し、改修を経て、平成31年(2019年)より障害者の就労施設(飲食店及びギャラリー)として活用されている。
主屋は、木造、2階建一部平屋建、入母屋造、瓦葺で、南面して建つ。屋根には小庇が付き、出桁造りで吹寄垂木を配る華やかな外観である。1階は南側突出部に洋室を設け、その西に6畳と10畳の書院座敷が続く。現在、洋室はギャラリーとして、1階東側の旧6畳間と旧台所は店舗の食堂として使用されている。2階には洋室と8畳の座敷を設け、座敷をL字形に囲む縁は古座川に対して開放的な構成で、川を望む景観を十分堪能できる造りとなっている。
この住宅は材木商の住宅らしく良材が駆使され、各部の造作も凝ったものでありながらも、抑制された華やかな意匠として全体をまとめ、立地を活かした近代和風建築の好例である。