地蔵堂 じぞうどう
員数 | 1棟 |
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地域 | 伊都地域 |
所在地 | 伊都郡かつらぎ町花園北寺 |
時代 | 桃山時代 |
指定年月日 | 平成19年6月12日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 北寺区 |
解説
有田川最上流域にあり、中・近世は高野山領に属した。堂は天正17年(1589年)の棟札が残り、建立年代が明確である。桁行三間、梁間三間、入母屋造、茅葺(かやぶき)で現状はトタン仮葺とする。内部は1室で間仕切りを設けず、中央後方に須弥壇(しゅみだん)を構える。左側面と背面の縁(えん)部分は、後世の改造により堂内に取り込まれている。痕跡や部材の風蝕(ふうしょく)の状況から当初は側廻りの建具が入らず、四方吹き放しであったと考えられる。
寺院に属さず地元の人々によって護持される、いわゆる村堂(むらどう)であり、各種行事や寄合の場として用いられ、村人の信仰の中心的施設として機能した。数少ない16世紀に遡る村堂の遺構として貴重である。