下里古墳 しもさとこふん
地域 | 東牟婁地域 |
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所在地 | 東牟婁郡那智勝浦町下里 |
指定年月日 | 昭和51年2月24日指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 那智勝浦町 |
解説
大田川河口の標高4メートルの平地に造営された5世紀の単独の前方後円墳である。周溝を含む全長は約60メートル、後円部の直径25メートルで、前方部を西向きに築造され、葺石で表面が覆われている。前方部は削平(さくへい)されて形状は明らかでない。
埋葬施設は後円部の墳丘に主軸に沿って東西に築造された竪穴式石室で、砂岩の割石と河原石(かわらいし)を用い、西壁は丸味を持たせて積み上げている。石室からは、ガラス製玉、碧玉製管玉(へきぎょくせいくだたま)、鉄剣片のほか、碧玉製玉板、土師器が出土している。
県内では数少ない平地に築造された前方後円墳で、本州最南端に位置する古墳である。