熊野那智大社境内(熊野三山) くまのなちたいしゃけいだい(くまのさんざん)
地域 | 東牟婁地域 |
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所在地 | 東牟婁郡那智勝浦町那智山1 |
指定年月日 | 平成12年11月2日指定、平成14年12月19日分離・追加指定・名称変更 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 熊野那智大社 |
解説
熊野那智大社は、那智山の中腹の標高約500メートルの高台にあり、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主神とし、熊野十二所権現(くまのじゅうにしょごんげん)に滝宮を加えた十三所を祀る。創建は仁徳天皇の時代といわれるが、不明である。那智大滝(なちのおおたき)を神聖視する原始信仰や、聖水への崇拝が根源で、平安時代中期から多くの修行者が滝本(たきのもと)千日行(ぎょう)を行っている。現在の境内地は滝から南方約1キロメートルほど離れた山腹の東斜面に位置する。平安時代後期からは、上皇・貴族の参詣も盛んになり、この頃、滝本から現社地に移動したと見られる。
鎌倉時代の「一遍上人絵伝」には、現在の特徴のある建物配置と同様の社景が描かれており、古くからこのような社殿配置であったことが知られる。