名喜里祇園祭の夜見世 なきりぎおんまつりのよみせ
地域 | 西牟婁地域 |
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所在地 | 田辺市新庄町名喜里 |
指定年月日 | 平成16年2月6日国選択 |
指定等区分 | 国選択 |
文化財分類 | 無形⺠俗⽂化財 |
所有者 | 名喜里町内会 |
解説
田辺市新庄町名喜里に伝承されており、当地の祇園(ぎおん)社(現在は大潟(おおがた)神社に合祀)の宵宮(よいみや)に、各家が、昔話や伝説、動植物、世相などから取材した出し物を、季節の野菜や草花などの身近な素材を用いて製作し、家の軒先や玄関先に飾り付けて見せ合う行事である。
夜見世(よみせ)とは、各家が毎年趣向を凝らして作る作り物のことでもあり、神社の参道から天王橋までの約400メートルほどの家並み沿いに飾られ、多くの人々で賑(にぎ)わう。
祭礼に際して、家々が家宝の屏風(びょうぶ)や什器(じゅうき)などを室内に飾り付けて一般の人たちに見せる習俗は、「屏風祭」などと呼ばれて各地に見られるが、この行事は身近な素材を利用して、創意工夫に富んだ出し物を各家が作り上げるところに特色があり、全国的にも類例が少なく貴重である。公開時期:7月13日