国吉熊野神社石造宝篋印塔 くによしくまのじんじゃせきぞうほうきょういんとう
員数 | 1基 |
---|---|
地域 | 海草地域 |
所在地 | 海草郡紀美野町田22 |
時代 | 室町時代 |
指定年月日 | 昭和40年9月20日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 熊野神社 |
解説
東北征定の任を受けこの地を離れる坂上田村麻呂が、戦勝を祈願してこの石塔を建てたとの伝説がある。宝篋印塔の製作年代は、その形式から室町時代初期頃と見られる。
笠部が高大で、基礎が比較的扁平な点、軸部(じくぶ)の種子(しゅじ)を月輪(がちりん)全体に大きく表しているところなど当時代の様式を示している。塔の総高さは4.2メートルと大型で、相輪(そうりん)から基礎まで緑泥片岩(りょくでいへんがん)が用いられ、当初の部材がよく残されている。