長保寺多宝塔 ちょうほうじたほうどう
国宝
員数 | 1基 |
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地域 | 海草地域 |
所在地 | 海南市下津町上689 |
時代 | 室町時代前期 |
指定年月日 | 明治37年8月29日指定/昭和28年3月31日国宝指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 長保寺 |
解説
三間多宝塔、本瓦葺の建物で、下重と上重の釣り合いが良く、均衡の取れた優美な姿を見せている。本堂が和様を基調とし禅宗様を取り入れた折衷様式を採用しているのに対して、この塔は外廻りを純和様で統一し、特に蟇股(かえるまた)は美しい。一方、内部の須弥壇(しゅみだん)は禅宗様でかなり技法を凝らしており、意匠も独創的である。
心柱(しんばしら)に正平12年(1357年)の墨書(ぼくしょ)があり、この時期の多宝塔を代表するものとして国宝の指定を受けている。