金剛三昧院多宝塔 こんごうさんまいいんたほうとう
員数 | 1基 |
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地域 | 伊都地域 |
所在地 | 伊都郡高野町高野山425 |
時代 | 鎌倉時代前期 |
指定年月日 | 明治32年4月5日指定/昭和27年11月22日国宝指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 金剛三昧院 |
管理団体 | 公益財団法人高野山文化財保存会 |
解説
建暦元年(1211年)に源頼朝の菩提を弔うために北条政子が創建した寺院である。禅・密・律・浄土兼学の独自の教風を持ち、高野山内諸寺院の中でも特異な存在であった。
多宝塔は、貞応2年(1223年)に源頼朝・実朝父子の供養のために建立されたもので、和歌山県内で最も古い建造物としても知られる。二重の屋根は現在檜皮葺(ひわだぶき)であるが、当初は厚板を用いた栩葺(とちぶき)で、その葺材の一部が小屋内に残存している。二重に対して一重が大きく、均整の取れた姿となっており、一重の屋根と二重の間には亀腹(かめばら)を付けている。一重の内部は全面に彩色が施されるとともに、天井には細やかな細工がなされているなど、華やかな空間となっている。