金剛峯寺不動堂 こんごうぶじふどうどう
国宝
員数 | 1棟 |
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地域 | 伊都地域 |
所在地 | 伊都郡高野町高野山152 |
時代 | 鎌倉時代後期 |
指定年月日 | 明治32年4月5日指定/昭和27年3月29日国宝指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 金剛峯寺 |
管理団体 | 公益財団法人高野山文化財保存会 |
解説
壇上伽藍の東端に建つが、これは明治41年(1908年)に解体移築されたもので、かつては山内の一寺院である一心院(いっしんいん)の建物であった。
桁行三間、梁間四間、一重入母屋造、右側面一間通り庇(ひさし)、左側面一間通り三間庇、縋破風造(すがるはふづくり)、向拝(こうはい)一間、檜皮葺(ひわだぶき)。柱を繋ぐ頭貫(かしらぬき)の上に付く蟇股(かえるまた)は文様が美しく、軒を支える垂木には美しい反りがある。平面や軒の納まりが複雑で特異な形態の建物で、14世紀前半の建築と推定される。
建ちが低く、屋根が穏やかで、仏堂というよりは住宅風の趣を持つ優美な建物として著名である。