梵鐘 ぼんしょう
| 員数 | 1口 |
|---|---|
| 地域 | 東牟婁地域 |
| 所在地 | 東牟婁郡那智勝浦町那智山 |
| 時代 | 鎌倉後期 |
| 指定年月日 | 平成20年6月24日指定 |
| 指定等区分 | 県指定 |
| 種類 | ⼯芸品 |
| 所有者 | 宗教法人那智山青岸渡寺 |
解説
本鐘は、那智山青岸渡寺本堂に位置する鐘楼に懸けられている梵鐘で、銅の鋳造製、総高180㎝、口径108㎝の和鐘である。竜頭は双龍式で、笠形は素文とし、鐘身部は通常の袈裟欅文によって区画され、上帯・下帯・池の間・草の間等、いずれも素文とする。撞座は竜頭の鼻先方向、前後2箇所についてくる。全体的に細身で鎌倉時代の特徴をよく表している。池の間の陽鋳銘により、元亮4年(1324)、大工河内国住人河内介弘により鋳造されたことが明らかである。また執行法印として権大僧都道済、瀧本執行として尊什の名前が記される。本鐘は、簡素なつくりであるが形姿もよく整い、鎌倉時代の特徴をよく整えた大型の作例として価値が高い。紀南地方では唯一の中世に遡る梵鐘であり、中世那智山の歴史を知る上でも貴重な文化財といえよう。