紺紙金字法華経 こんしきんじほけきょう
| 員数 | 8巻 |
|---|---|
| 地域 | 伊都地域 |
| 所在地 | 伊都郡高野町高野山(高野山霊宝館寄託) |
| 時代 | 朝鮮・高麗 |
| 指定年月日 | 平成30年10月31日指定 |
| 指定等区分 | 国指定 |
| 種類 | 書跡・典籍 |
| 所有者 | 宗教法人金剛峯寺 |
| 管理団体 | 公益財団法人高野山文化財保存会 |
解説
高麗国の太康7年(1081)6月、金山寺の住職をつとめていた成元という人物が発願書写させた8巻本・巻子装の法華経である。藍染した厚手の料紙に金泥で経文を書写している。11世紀に遡る高麗経はほとんど現存していないが、その中で本品は統和24年(1006)書写の「紺紙金字大寶積経巻第32」(国立文化財機構所蔵)についで古い遺品である。本品が我が国に伝来した経緯は不詳であるが「又続宝簡集」のうち享保20年(1735)に改められた「御影堂霊目録」に「紺紙金泥法華経一箱」の存在が記載されており、「高麗國金山寺重職成元」との注記があることから、遅くとも享保20年の時点で金剛峯寺の御影堂に保管されていたことが判明する。このように本品は、法華経全8巻が完存し、保存状態も良く、類例まれな11世紀の高麗経として貴重である。また、遅くとも江戸時代中期から我が国に伝来していたことが確かであり、我が国の仏教史研究上、極めて重要な意義を有している。