興禅寺庫裏 こうぜんじくり
員数 | 1棟 |
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地域 | 西牟婁地域 |
所在地 | 西牟婁郡上富田町市ノ瀬1043他 |
時代 | 江戸時代末期(天保2年) |
指定年月日 | 令和6年3月6日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 興禅寺 |
解説
富田川(とんだがわ)南岸の高台に所在する臨済宗妙心寺派の寺院で、「だるま寺」とも呼ばれる。敷地北側を通る熊野古道に面して石垣を築き、境内地中央に本堂を、本堂の左に庫裏を建てる。庫裏の背面側には回遊式庭園が設けられる。
天保2年(1831年)建設の庫裏は、平屋建、正面切妻造、背面入母屋造、瓦葺で、棟上には煙出(けむりだし)を設ける。内部の入口土間は小屋組まで吹き抜けの見応えある空間とするほか、南側の二間続きの座敷には、庭園を臨む二面に縁が設けられ、開放的な造りとする。
遠くからも大屋根や煙出の見える雄大な庫裏であり、熊野古道に面する当寺院の歴史的景観の形成に寄与している。