木心乾漆千手観音立像(面部欠)、木造千手観音立像(鞘仏) もくしんかんしつせんじゅかんのんりゅうぞう(めんぶけつ)、もくぞうせんじゅかんのんりゅうぞう(さやぼとけ)
| 員数 | 1躯、1躯 |
|---|---|
| 地域 | 日高地域 |
| 所在地 | 日高郡日高川町鐘巻 |
| 時代 | 奈良、南北朝 |
| 指定年月日 | 平成元年6月12日指定 |
| 指定等区分 | 国指定 |
| 種類 | 彫刻 |
| 所有者 | 宗教法人道成寺 |
解説
道成寺の現本堂(重文)は南北朝の正平12年(1357)の建物であるが、本像は堂内に北面して安置された同時期の千手観音立像(鞘仏)の胎内に、損傷した状態で納められていたものである。樟の一材から彫出した概形の上に木屎漆を盛り上げて像容を形成する木心乾漆の技法によるもので、面部や体部表面の大部分が剥落、朽損しているが、残存部位によって均斉のとれた当初の像容を推し量ることができる。一般に、木心乾漆像は天平後期の造立とされるが、発掘調査によって確認された大宝元年(701)創建本堂の規模はかなり大きく、像容や、材質が樟であることとも相まって、文武天皇勅願の本尊である可能性が高い。(和歌山県文化財ガイドブック)