多井家住宅(旧吉田家住宅) たいけじゅうたく(きゅうよしだけじゅうたく)
員数 | 2棟 |
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構成要素 | 主屋(おもや)、茶室 |
地域 | 海草地域 |
所在地 | 和歌山市和歌浦中三丁目1101-1 |
時代 | 昭和24年 |
指定年月日 | 令和6年3月6日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 個人 |
解説
古くから景勝地として知られる和歌の浦にある、雲蓋院(うんがいいん)山の西に所在する住宅で、当地の景観を活かした良質な近代和風建築である。
昭和24年(1949年)建設の主屋は、平屋建、入母屋造、瓦葺で、かつて吉田家が営んだ病院が当地に疎開した際の離れとして利用された。主屋は主棟と北棟が直交し、主棟の西側には二間続きの座敷を、東側には丸窓を備えた軽快な意匠の居室等を配し、要所を廊下でつなぐ。
茶室は主屋に渡り廊下で接続し、主屋と同時期に建設された。平屋建、寄棟造、瓦葺で、天井に網代(あじろ)や杉皮等多彩な材を用いた、洗練された意匠の茶室である。