井上家住宅(旧岩田家住宅) いのうえけじゅうたく(きゅういわたけじゅうたく)
員数 | 4棟 |
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構成要素 | 主屋(おもや)、土蔵(どぞう)、長屋門(ながやもん)、土塀(どべい) |
地域 | 那賀地域 |
所在地 | 紀の川市中三谷195 |
時代 | 江戸時代末期、大正前期、昭和後期 |
指定年月日 | 令和5年8月7日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 個人 |
解説
紀の川中流域の田園地帯に所在する農家住宅で、現在は参禅道場としても使用されている。敷地中央に主屋、北西隅に土蔵、南正面に長屋門が建ち、屋敷外周に土塀を巡らせる。
主屋は2階建、入母屋造、瓦葺で、大正5年(1916年)頃に建設された近代和風建築である。内部は土間の西側に4室を田の字に並べ、さらにその西側に座敷を接続させる。座敷は庭への眺望を確保するため、床の間を西面に、違い棚を北面に分けて配置した特徴的かつ上質な造りである。大正前期建設の土塀は、外面に青石の小石を隙間なく貼り付けた独特の仕上げであり、江戸時代末期建設の土蔵や昭和45年(1970年)建設の長屋門とともに屋敷構えを整えている。