旧楠本家住宅(和田家住宅)離座敷 きゅうくすもとけじゅうたく(わだけじゅうたく)はなれざしき
員数 | 1棟 |
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地域 | 日高地域 |
所在地 | 日高郡日高町原谷782-4 |
時代 | 明治後期 |
指定年月日 | 令和3年2月26日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 個人 |
解説
日高町原谷(はらだに)地区の熊野古道紀伊路沿いに建つ。明治後期に実業家である楠本家の離座敷として建設されたと伝わる。当時は離座敷に加え、主屋や土蔵等を連ねた大規模な屋敷であり、離座敷で賓客を迎えた。
離座敷は、平屋建、寄棟造、瓦葺で、四周に下屋(げや)を廻す。中庭に面した東と南の広縁にはガラス障子を建て、当時の様子を良く残す。内部は四室を田の字型にとり、座敷には四方柾の柱をはじめ、良質な栂(つが)材が用いられる。欄間など細部にも意匠を凝らした上質な造りの接客空間である。