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印南八幡の重箱獅子と祭 いなみはちまんのじゅうばこじしとまつり

ノーイメージ画像
地域 日高地域
所在地 日高郡印南町印南
指定年月日 平成19年6月12日指定
指定等区分 県指定
文化財分類 無形⺠俗⽂化財
所有者 印南八幡秋祭実行委員会

解説

印南八幡の秋祭は、宇杉、光川、本郷、東山口の4地区の氏神である印南八幡神社において、例年10月1日に宵宮、10月2日に本宮が行われる。「重箱獅子」の起源は不詳であるが、芸能の形態からは、日高地方の複数箇所に遺る「頭屋獅子」(踊獅子・お頭・お神楽・当屋・重箱・箱・宮獅子・鬼獅子ともいわれる)の一つである。4地区はそれぞれ幟、傘鉾、太鼓屋台、獅子舞を出し、宮元の東山口区のみが「重箱獅子」を出す。
御旅所(おたびしょ)は、神社からおよそ1キロメートル離れた印南港にある。その間の印南川河口で渡御(とぎょ)は対岸に川渡りを行う。皆立ち泳ぎをしながら、互いに激しく競り合い、なかなか上陸しようとはしない。やがて対岸から、縄で引かれ促され上陸すると、すぐに御旅所前の広場に練り込む。神輿が御旅所に安置されると、各地区の屋台も所定の位置に納まり、神事が終わると「重箱獅子」が最初に奉納される。これが終わると、4地区の獅子舞が始まる。
印南八幡の祭は、山口八幡の祭とともに「印南祭」と総称され、重箱獅子や川渡りなど伝統的な形式を守って行われている。