紀州犬 きしゅうけん
所在地 | 地域を定めない(原産地:和歌山県、三重県) |
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指定年月日 | 昭和9年5月1日指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 天然記念物 |
管理団体 | 和歌山県、三重県 |
解説
紀州犬は、和歌山県や三重県の山岳部において、主にイノシシやシカを狩るための猟犬として飼育されてきたいくつかの地方犬種をひとまとめにした呼称である。
体の大きさは中型で、平均体高(足元から肩までの高さ)・体長は雄で50センチ・56センチ、雌では47センチ・54センチである。この犬の大きな特徴は、後足に5本目の爪である「狼爪(ろうそう)」を持つものが多く見られることで、他の日本犬種とは著しく異なっている。毛色は白が大半であるが、稀に胡麻や赤のものもある。性質は極めて勇敢である一方、飼い主には従順で、しつけがしやすく、かつては家庭用の番犬として広く飼われていたが、近年は飼育頭数が減少している。
和歌山県PRキャラクター「きいちゃん」や和歌山県警察シンボルマスコット「きしゅう君」 のモチーフにもなっている。