熊野本宮の湯登神事・御田祭 くまのほんぐうのゆのぼりしんじ・おんださい
地域 | 西牟婁地域 |
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所在地 | 田辺市本宮町本宮 |
指定年月日 | 昭和41年4月12日指定、令和元年5月24日追加指定・名称変更 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 無形⺠俗⽂化財 |
所有者 | 熊野本宮大社神事保存会 |
解説
熊野本宮大社に伝わる湯登神事は、4月13日に行われる。本社前に宮司以下神職、神楽人(かぐらびと)、総代、山伏などの諸役が揃い、ウマと呼ばれる大人が2、3歳のヤサバキ(八撥)の稚児を肩車して湯の峰温泉へと向かう。湯の峰では斎館(さいかん)の温泉で潔斎(けっさい)し、装束を整えた稚児は湯之峯王子社で胸に吊した小さな羯鼓(かっこ)を打ち鳴らしながら八撥の舞いを奉納する。帰りは大日社前・真名井社(まないしゃ)でも八撥を奉納し、旧社地大斎原(おおゆのはら)を遙拝(ようはい)して本社に戻る。
御田祭は、4月15日に行われる。祭りの中核となるのは、大斎原で行われる御田植神事で、4基の挑花(ちょうばな)と本宮の神輿の前に4本の杭と注連縄で囲った神田に見立てた約3メートル四方の空間を作り、その周囲を鋤持ち(すきもち)・朳持ち(えぶりもち)・苗持ちの男子と晴着に花笠を被った早乙女の女子たちが時計回りに3周して豊作を祈る神事である。 公開時期:湯登神事4月13日・御田祭4月15日