善福院釈迦堂 ぜんぷくいんしゃかどう
国宝
員数 | 1棟 |
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地域 | 海草地域 |
所在地 | 海南市下津町梅田271 |
時代 | 鎌倉時代後期 |
指定年月日 | 明治37年8月29日指定、昭和28年3月31日国宝指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 善福院 |
解説
栄西禅師によって開かれた広福禅寺(こうふくぜんじ)の五箇院(ごかいん)の一つとして、承久3年(1221年)に創建されたと伝えられている。
釈迦堂は桁行三間、梁間三間に裳階(もこし)を付け、寄棟造、本瓦葺とする。内部は仕切りのない一体の空間で、床を張らない土間に、上部は梁や垂木を見せた典型的な禅宗様の仏殿である。柱間寸法を尺の完数値にするなど、中世の和様建築の特徴も併せ持ち、興味深い成り立ちの仏殿である。嘉暦2年(1327年)の建立で、現存する鎌倉時代の禅宗様建築の中で最も古い建物の一つである。