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岡家住宅 おかけじゅうたく

岡家住宅1
員数 5棟
構成要素 主屋(しゅおく)、部屋、西蔵(にしぐら)及び米蔵(こめぐら)、中門(なかもん)、門屋(もんや)
地域 伊都地域
所在地 伊都郡九度山町入郷288-1
時代 江戸末期、明治前期・後期、大正前期
指定年月日 令和元年9月10日登録
指定等区分 国登録
文化財分類 有形文化財(建造物)
所有者 個人

解説

岡家は高野山の最も中心的な荘園であった官省符荘(かんしょうふしょう)の管理を担い、高野山と強い繋がりを持ってきた家であり、現当主は第47代と伝えられている。屋敷地は紀の川南岸の河岸段丘の上に所在し、旧来の荘園を見渡すことのできる絶好な環境にある。敷地中央に主屋を建て、その前に中門を取り付け、南東に門屋(長屋門)、南西に部屋、北西に西蔵及び米蔵を配置する。
主屋は木造平屋建、瓦葺で、明治4年(1871年)に建設された。大規模で上質な農家住宅で、つし2階建の入母屋造の四周に庇(ひさし)が廻る。床の間廻りはトコと仏壇のみを設える古式を表している。主屋を特徴付けるのは、大棟を跨いで取り付けられた煙出風の越屋根(こしやね)で、機能は明確でないが、この越屋根がなくなると家運が傾くと伝えられている。
部屋は明治後期に建設され、木造平屋建、瓦葺である。8畳の南と北の部屋からなる続き間の座敷で、3方に縁を廻す。上質な意匠の離れ座敷である。
西蔵及び米蔵は、西蔵部が江戸時代末期に建設され、明治時代後期に米蔵部が増築され現在の姿となった。土蔵造、2階建、瓦葺で、東を正面とし中央に出入口を設け、正面外壁は海鼠壁とした重厚な外観である。
中門は主屋正面の玄関の南に接続する。大正前期に建設された小規模な棟門で、切妻造、銅板葺である。
門屋は明治4年に主屋と同時に建設されたもので、主屋の南東隅部に接続する。木造平屋建、瓦葺で、中央に門構えがあり、その左右に部屋を並べる長屋門である。
各建物は建設時の状況を良く伝え、当地の歴史的景観に寄与している。

所在地

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