切目王子跡(熊野参詣道 紀伊路) きりめおうじあと(くまのさんけいみち きいじ)
地域 | 日高地域 |
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所在地 | 日高郡印南町大字西ノ池328 |
指定年月日 | 平成12年11月2日指定、平成14年12月19日分離・追加指定・名称変更、平成24年1月24日追加指定、平成27年10月7日追加指定・名称変更、平成28年3月1日追加指定、平成30年2月13日追加指定、令和4年11月10日追加指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 史跡 |
管理団体 | 印南町 |
解説
熊野九十九王子のうちでも藤白(ふじしろ)・滝尻(たきじり)王子などとともに社格の高い五体(ごたい)王子の一つである。その草創は古く、旧記によると第10代崇神天皇の時代といわれている。平安時代以降、熊野御幸(ごこう)が盛んになるにつれて、当社はますます尊崇(そんすう)され、『中右記』、『熊野御幸記(くまのごこうき)』、『為房卿記』などの有名な古文献に詳細な記述が見られる。
正治2年(1200年)に後鳥羽上皇が当社で催された歌会詠草(うたかいえいそう)が『切目懐紙(きりめかいし)』として現存する。本殿は熊野造(くまのづくり)で、文政11年(1828年)の建築になる。
昭和34年(1959年)1月8日に県史跡に指定。令和4年(2022年)11月10日、国史跡に追加指定された。