旧大村家住宅長屋門 きゅうおおむらけじゅうたくながやもん
員数 | 1棟 |
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地域 | 海草地域 |
所在地 | 和歌山市岡山丁 |
時代 | 江戸時代 |
指定年月日 | 平成30年3月14日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 和歌山市 |
解説
和歌山城の西に当たる東坂ノ上丁(ひがしさかのうえちょう)にあった紀州藩士大村家の長屋門として、江戸時代末期に建てられた。大村家は代々弥兵衛(やへえ)を名乗り、天保元年(1830年)には禄高800石の中級藩士であった。
門構えと部屋である長屋が一体となって造られた典型的な長屋門であり、海鼠壁(なまこかべ)など重厚な外観が特徴である。明治時代の移築によって規模が縮小され、内部造作の改変もあるが、L字型の平面型、屋根や門構え、そして海鼠壁の外壁は、建築当初の形式を良く残している。
江戸時代後期の和歌山城下には、このような藩士たちの長屋や長屋門が街路に面して並んでいたが、現在、来歴の明らかな紀州藩士の建物としては唯一の遺構となっており、重要である。