車駕之古址古墳 しゃかのこしこふん
地域 | 海草地域 |
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所在地 | 和歌山市木ノ本 |
指定年月日 | 平成6年4月20日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 和歌山市 |
解説
5世紀中頃に平地の砂丘上に築かれた前方後円墳である。古墳の長さは約86メートルで、盾形をした周濠(しゅうごう)を含めると全長約110メートル近くになり、県内でも最大規模の古墳である。墳丘は二段築成で、石が表面に葺かれている。古墳の上部は削られていたため、埋葬施設は不明である。
円筒埴輪や家形・盾形・囲形(かこいがた)などの形象埴輪や、金製勾玉やガラス小玉・碧玉製管玉(へきぎょくせいくだたま)などの装飾品が出土している。中でも朝鮮半島製と考えられる金製勾玉は長さ約18ミリ・幅約8ミリで、表面には細かい装飾が施されており、日本では1点しか確認されていない非常に珍しいものである。