糸我峠 いとがとうげ
地域 | 有田地域 |
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所在地 | 有田郡湯浅町吉川 |
指定年月日 | 平成23年3月15日指定、平成28年3月15日一部指定解除 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 湯浅町 |
解説
有田市糸我と湯浅町吉川の境界に位置する標高約190メートルの峠で、糸我峠から吉川にかけて、幅1.8メートルほどの簡易舗装された山道が1,300メートルほど続いており、この範囲が県指定史跡に指定されている。
古代からの交通の要衝地であり、『万葉集』巻七に「足代過ぎて 絲鹿の山の 桜花 散らずあらなむ 還り来るまで」と詠まれている。近世には、峠に2軒の茶屋があり、繁盛していたという。糸我から西側に道を折れると、白上(しらかみ)、施無畏寺(せむいじ)を通り、栖原(すはら)に至る。
なお、峠から糸我側には「七曲り」と呼ばれているつづら折れの幅約1.0メートルの地道(未舗装道)が約200メートル残されており、この範囲は国指定史跡「熊野参詣道」に追加指定された。