長多家住宅 ながたけじゅうたく
員数 | 4棟 |
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構成要素 | 主屋(しゅおく)、土蔵(どぞう)、門長屋(もんながや)、土塀(どべい) |
地域 | 海草地域 |
所在地 | 和歌山市井ノ口119-2 |
時代 | 明治~大正時代 |
指定年月日 | 平成21年1月8日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 個人 |
解説
和歌山市東部の井ノ口(いのくに)地区に所在する農家で、当地区では大庄屋(おおじょうや)に次ぐ地位であったと伝えられる。主屋を中心に、敷地の南正面に門長屋を開き、周囲を土塀で囲う。主屋北側に土蔵を建てる。
主屋は木造平屋建、瓦葺、周囲に下屋庇(げやびさし)を廻らせ、西に落棟(おちむね)で10畳の座敷が接続する。明治前期頃の建築と推定され、近隣の宇藤(うとう)家住宅主屋と同様の形式を持ち、当地区の伝統的な形式を受け継ぐ農家建築である。敷地西側の美しい土塀も歴史的景観に寄与するものである。