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和歌山藩主徳川家墓所 わかやまはんしゅとくがわけぼしょ

解説

寛文6年(1666年)に初代紀州藩主徳川頼宣が、三方を山に囲まれ、11世紀以来の地方有数の名刹(めいさつ)であった長保寺を菩提寺に定め、以降、同寺背後の山中に歴代紀州藩主の墓所が営まれた。全国的に見ても規模が大きく、墓碑や石燈籠とともに、墓所を造成する石垣などの壮麗豪華な石造遺構は、近世大名墓所の代表例であり、江戸時代の墓制・葬制を知る上からも貴重である。
なお、歴代藩主のうち、第5代吉宗と第13代慶福(第14代将軍家茂)は将軍に就任したため、この地に墓碑はない(吉宗は寛永寺、家茂は増上寺に埋葬されている)。

所在地