松坂王子跡 まつざかおうじあと
員数 | 27㎡ |
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地域 | 海草地域 |
所在地 | 海南市且来 |
指定年月日 | 昭和49年4月9日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 個人 |
解説
この王子跡は、山と道路との間に4メートルばかりの東西に細長い平地があり、庚申が祀られているところである。山の斜面に、左右に石垣を積み、屋根を設けて庚申を祀っている。建仁元年(1201年)の『熊野御幸記(くまのごこうき)』に記される王子社であるが、早くから荒廃したと見え、江戸時代後期の『紀伊続風土記』ではこの地に社殿はなく、谷を隔てた八幡山の八幡神社に移転したと記されている。土地の人が、ここを由緒ある場所であると考え、庚申塚を移したものと思われる。