木造八幡三神坐像 もくぞうはちまんさんしんざぞう
| 員数 | 3躯 |
|---|---|
| 地域 | 那賀地域 |
| 所在地 | 紀の川市中鞆渕 |
| 時代 | 平安時代 |
| 指定年月日 | 平成15年3月18日指定 |
| 指定等区分 | 県指定 |
| 種類 | 彫刻 |
| 所有者 | 宗教法人八幡神社(鞆淵八幡神社) |
解説
那賀郡粉河町中鞆淵に鎮座する、鞆淵八幡神社の御神体。本殿内に祀られ、僧形八幡神坐像を中心に、向かって右に女神坐像その1を、同左に女神坐像その2を配する。3躯とも像高50㎝足らずで、材質・技法・作風を同じくすることから、三尊一具として造立されたものと考えられる。面相部に厳しさがあり平安時代前期の余風を残すが、量感を保った体躯の抑揚は穏やかで、どちらかといえば和様化が完成した11世紀前半から12世紀初頭の作風をみせている。11世紀前半頃は、鞆淵八幡神社の立地する鞆淵荘が、石清水八幡宮の荘園として成立し荘園開発の始まった時期と考えられており、本三神坐像造立の背景としてふさわしい。11世紀頃の八幡三神坐像が3躯そろって完存した例はこれまで確認しておらず、神像彫刻の系譜をたどる上で貴重な作例である。また、鞆淵荘の発展時期に遡る唯一の現存資料であり、鞆淵八幡神社の草創と地域の歴史を考える上においても重要な意味を有する。