木造五劫思惟阿弥陀如来坐像 もくぞうごこうしゆいあみだにょらいざぞう
| 員数 | 1躯 |
|---|---|
| 地域 | 日高地域 |
| 所在地 | 日高郡日高川町鐘巻 |
| 時代 | 江戸時代 |
| 指定年月日 | 平成25年5月30日指定 |
| 指定等区分 | 県指定 |
| 種類 | 彫刻 |
| 所有者 | 宗教法人道成寺 |
解説
「仏説無量寿経」に基づく、いわゆる「五劫思惟阿弥陀如来」である。阿弥陀がまだ修行中の頃、「五劫」という喩えがたいほど長いあいだ思案を巡らし、ついに悟りを得て如来となった姿を表現している。修行が長きにわたったことを、その長髪が象徴する。本像を安置する常念仏堂(現在の建物は平成17年の再建)は、棟札と道成寺文書から、宝永6年(1709)、日高郡出身で大坂伏見堀に住む富商が、両親の追善や自身と家族の円満、そして世のすべての人々の成仏のために常行三昧(念仏行)を執行すべく発願・建立したという由来を知ることができ、本像はその創建当初からの本尊像とみられる。五劫思惟阿弥陀如来像は、鎌倉時代の造立になる東大寺勧進所像(奈良市)や五劫院像(奈良市)を筆頭に全国でも十数例しか知られておらず、本像はその稀少な一例として注目される。また、天台宗に特有の常行三昧の本尊として、近世以降天台寺院となった道成寺の歴史を雄弁に物語る作例でもある。