大般若経 だいはんにゃきょう
| 員数 | 600帖 |
|---|---|
| 構成要素 | 附指定:絹本著色釈迦十六善神像 1幅、経箱 12合、経帙 60枚 |
| 地域 | 海草地域 |
| 所在地 | 和歌山市吹上一丁目4番14号(和歌山県立博物館) |
| 時代 | 奈良時代~室町時代 |
| 指定年月日 | 令和7年3月18日指定 |
| 指定等区分 | 県指定 |
| 分類 | 書跡・典籍 |
| 所有者 | 小川八幡神社 |
解説
海草郡紀美野町に所在する小川八幡神社所蔵の大般若経は、奈良時代から室町時代にかけての写本全600帖を全てそろえる、県内で最も古い大般若経である。
大般若経は、災いを祓(はら)う力を持つと信じられた。小川八幡神社での集積(しゅうせき)は正平18年(1363年)頃に始められ、約60年後にひとまず完了した。
奈良時代に紀伊国で発願(ほつがん)された民間写経を多数含み、奈良・平安時代の写経が全体の8割を占める大般若経として極めて貴重である。また、中世に境相論(さかいそうろん)の舞台となった小川荘(おがわのしょう)の、結束と信仰の営みを示す資料としても高い価値を有している。