保呂の虫喰岩 ほろのむしくいいわ
地域 | 西牟婁地域 |
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所在地 | 西牟婁郡白浜町保呂 |
指定年月日 | 平成23年3月15日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 天然記念物 |
所有者 | 保呂区 |
解説
観音堂の横に露出する田辺層群白浜累層の最下部に当たる砂岩層に、大小無数の小洞窟が形成された虫喰状の特異な岩肌が一つのまとまった景観を示している虫喰岩であり、高さ約20メートル、幅約30メートルの範囲に分布している。この虫喰岩は層理面に沿うように配列されており、堆積岩の虫喰岩における特徴であるといえる。大きな孔(こう)と小さな孔(こう)の差は形成過程の順によるものであり、小さな孔(こう)の侵食が進むことによって大きな孔(こう)となると考えられている。虫喰状の特異な岩肌が形成される成因に関しては、塩類風化が関係していると指摘されているが、いまだ定説が見られているとは言い難く、様々な要因が重なった結果であると推測されている。全国的に見ても、堆積岩に形成される虫喰岩は稀少であり、この虫喰岩の大きな特徴といえる。