深専寺 じんせんじ
員数 | 3棟 |
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構成要素 | 惣門(そうもん)、庫裡(くり)及び玄関、書院(しょいん) |
地域 | 有田地域 |
所在地 | 有田郡湯浅町湯浅785 |
時代 | 江戸時代 |
指定年月日 | 平成21年3月17日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 深専寺 |
解説
惣門は当寺の正門に当たり、木太く雄大で、かつ秀逸な細部を持つ上質の四脚門(しきゃくもん)である。瓦銘により元文2年(1739年)の建立が知られる。庫裡は、南面する本堂の東に妻を見せて建ち、両者を繋ぐ渡り廊下の前面に唐破風造(からはふづくり)の玄関を設ける。庫裡は瓦銘により文化4年(1807年)、玄関の唐破風造の部分は記録より天保頃の造営と考えられる。庫裡の北西に建つ書院は、棟札により文政9年(1826年)の大工平林彦三郎則良による建立が明確である。装飾を抑えた落ち着いた意匠でまとめられている。
これら3棟は、近世中期から後期にかけて順次整備されたもので、いずれも質が高く、配置や構造形式もおおむね保たれている。地方寺院における伽藍の構成を知る上で重要である。